オンライン授業のこと(14)デジイチをWebカムにする

ようやく補講1回分を含めた4回分の授業ファイルの作成が終わった。LMSにも、ミラーサイトにも公開予約をして、さらに確認テストも設定して、これで助走というか、講義の中心的なテーマに関連する先行研究のレビューについての1セットが済んで、やっと本論に入れることになる。ここからは資料を見せたり聞かせたりしながら講義することが出来るので、素直に嬉しい。

とはいえ、4回分のファイルを作成する過程ではいろいろトラブルもあり、かなり消耗したのは確かだ。リアルタイム講義もひと苦労だろうけれども、やはりオンデマンドの3倍の手間はかなり大変。映像ソフトの勉強も必要だったし。うちの学部も明日から(すでに今日から)ようやく授業が開始され、その意味では3回分のストックしかないというのは少し心許ないが仕方がない。しかし、いろいろ困難を経験したおかげで、さまざまな方法を試すことが出来て勉強にはなった。

その一つが、デジタル一眼カメラ(いわゆるデジイチ)を使って映像を撮ること。昨年度に研究上の都合でデジイチで映像を撮るための準備をしていたおかげで機材はあって、オンライン授業最初のファイルの冒頭も、昨年度中古を格安で手に入れたLumix G8にやはり中古を底値で手に入れたOlympus M.Zuiko 12-40mm F2.8をつけて1分だけ撮ったのを使った。顔見せ動画である。

G8はGH5などの動画向きモデルほどの機能はないけれども、大抵のデジイチだと30分しか録れない動画撮影に限界がなく、マイク端子もある上にHDMI出力もあり、高機能なのに型落ちで格安だったので導入。M.Zuiko 12-40mm 2.8は新しい研究が室内での撮影が中心になる予定なので、2.8という明るさを求めて導入した。こちらも程度の良い中古が安くなる瞬間を狙ったものだ。G8用のリモコン(廃盤)も使う予定で買っておいたのでこれも役に立った。自分に向けてレリーズしてデジイチの自撮り動画としたのである。

さらに、3月末にオンライン授業となると聞いて、すぐにIO DATAのGV-HUVCを注文した。ところがすでにテレワークの需要が高くて品切れ状態が続き、手に入ったのは4月後半だったが、何とかゼミ開始には間に合った。G8のHDMI出力からGV-HUVCにつなぎ、それを変換したUSBでmac miniにつないで使用した。先日はMacBook 12inchでも使用できた。マシンの処理能力に依存しない優秀なアダプタである。

以前書いたように、アクションカムをWebカムにするのでも、もちろんいいのだけれども、やはりズームを使えるのはかなり助かる。ZOOMでも他のソフトの撮影でも、映像の幅が拡がるのである。しかもオートフォーカスで、こちらが動いても勝手にピントを合わせてくれるのが良い。背景のボケ具合も写真ライクで素晴らしい。会議などはアクションカムで十分だけれども、授業となるとやはり綺麗な画像で届けたいと思っていたのだ。ようやく何とか納得できる画質になった感じである。GoProも悪くないけど(GoProは発色が良い)、パンフォーカスでボケないし、Webカムに出来ないからね。ちなみに音声は音質を考えてカメラを通さずに、オーディオ・インターフェース経由のダイナミック・マイクである。

あとはまあ、授業の中身のみ頑張ればいいわけだ。

オンライン授業のこと(13)1回の講義を2回に分けてGoProを使う

うちの学部のオンラインの講義は、原則オンデマンドでやるということに決まっている。ライブ配信はない。そもそも受講人数からしてライブ配信はかなり無理があるし、やれといわれても困るだろう、多くの教員は。そこで授業ファイルの作成となるわけだが、僕自身は、各回を前半と後半とに分けて作成している。これは初回からの方針だけれども、これにはわりと合理的な理由がある。面倒くさいからではない、たぶん(笑)。

1コマ90分全部を1本の動画で作りあげるのは、作る方も見る方も、おそらく最初は拷問に近いと思うのだけれども、もし全ての授業がそうであれば、だんだんとそれに適応していくようには思われる。オンライン予備校なんかはおそらく60分などでそれを実現しているはずだから。しかし、授業環境自体が教員によってバラバラであって、その条件が思いのほか重要だろう。多くの教員がAdobe Premiere ProやFinal Cut Proなどのソフトを使って長い動画を見やすく作ってくるとは思えないので、だとしたらそういう凸凹の作成環境(学生の受信環境ではなく教員間の凸凹状況)に向かい合う学生がむしろしんどいのではないだろうか。そういう状態で、90分きっちり作ってしまったら、かなりきついんじゃないかと思う。凸凹がより大きくなってしまうので。なので、そのような凸凹に対応した適応プランがいるわけだ。(こういう全てがオンラインであるということが継続するような状況でのオンライン教育技法の研究はこれまでは不可能だったんじゃないかな、そもそも全てがオンラインという環境がなかったのだから。)

そこで最初のファイルは、前半は教員の顔出しの短動画を最初に置いて、続いてパワポの動画で学ぶように構成した。パワポ動画は短め。後半は手元のテキストを見ながら音声または動画の解説を聞く形になる。これで1セット。

2回目は同様の形式で、初回よりは動画の時間を長くした。たぶんそろそろ他の講義も受けて慣れてきた時期のはず。といっても、前半と後半に分けるという原則は維持して前半はパワポ、後半は前回と同様の文献の解説。3回目以降もその形式は維持しつつ、顔を出して説明する機会を増やしたりiPadで解説したり、文献を読んでいく際にもトリビアというか関連する話で全体を膨らましつつ構成した。

このような形で、3回目くらいまでで、1ユニットが終わる感じに構成した。あとは課外に1セット補講的なファイルを置く予定。数個のユニットで授業全体を構成すると、おそらく話が理解しやすいのではないかと思う。実はこれは物語を構成する方法でもある。このような構成方法は、認知的な仕組みというよりも慣習的なものだと考えられるが、いずれにしても馴染みやすいものだろう。

そこで問題は(というほど問題はないかもしれないが)、やはり短動画。ずっとパワポに音声というわけにはいかないかもしれない。適応という意味で。うちには幸いなことにいろいろ機材があるので、それらを順番に用いることにしている。画角が変わったりボケ具合が変わって眠くならないのではないかと勝手に思っている。撮影場所もあえて変えたりして。で、一眼のデジカメを使った短動画は次回に回すとして(実は最初の短動画はデジカメで撮った)、3回目の講義で使ったのはGoProである。

GoProは、実は仕事の都合で簡単に映像を作る必要があり、昨年度に導入したもの。まさかこんなことで役に立つとは思いもよらなかった。

実はGoProはそもそもアクションカムなのでWebカメラなどには適さず(単体ではその機能もない)、そのままだと教材の動画作成には向かない機材である。そもそも教材用という目的だったらOsmo Pocketを買うだろう。ただ、GoProはスマホに映像を送って見ながら録るシステムを搭載しているので、工夫すれば教材作成は出来るし、Osmo Pocketより広角なので、その点は使い勝手が良い。とはいえ、YouTuberのように自撮り棒で撮影しながら歩くわけではなく、むしろ撮影状況を手元で確認しながら録る感じ。であれば、どういう風にスマホを固定するのかが問題となる。

そこで、逆に考えて、スマホを固定した上にGoProを載せる工夫をした。動画の機材ではRigを組むといって、機材のまわりに補助的なフレームを配置する方法があるのだが、たまたま手元にあったSmall Rigのマジックアームという部品を用いて、写真のようにテーブルトップ三脚の上にGoProを固定した。こうすると、三脚をたたむと自撮り棒のようになるので、動きながらでも録れるのが便利である。まあ、そんなことはしないけど。

ただ問題は音声で、GoProのマイクも悪くはないが、不満があるときには、ICレコーダーを準備して同時に録音しておくと、後で編集するときに音を置換することが出来て便利。実際に録ってみたが、5分ほどの動画を撮影して、映像と音をPremiere Proに放り込んで同期させてレンダリングすれば、まあ、20分くらいで完成した。

でもまあ、手間といえば手間だよね、結局。

オンライン授業のこと(12)iPadの画面収録を活用するTips

オンライン講義のファイル作成もいろいろな手段を試してみているが、ファイル容量のことを置いておけば、けっこう工夫出来ることが分かってきた。とはいえ、動画で一番簡単なのは、何度も話に出てくるけど、パワポに音声をつけるというもので、録音してリハーサルで時間を確認してムービー化すれば一応出来上がる。

しかし一番簡単といっても、よく考えてみれば、普段は講義本番1回で済む話を、①自分で話す ②録音後に自分で確認する ③アップロードしてさらに確認する の3回の手間がかかるわけで、労力が3倍になっていることになる。これが徒労感の原因だろうなあ、やれやれ。

パワポ動画は便利なのだが、どうしても単調になりやすい。さらに、授業スタイルとして、研究書の原典などの細かい資料を見せながら話をしたいので、スライドショーではやりにくい感じもある。ここら辺が「オンライン授業工夫沼」のはじまりだとは分かってはいるが、後学のために、パワポ動画にiPadの画面収録を活用することにした。

iPadの設定画面から、コントロールセンターを選ぶと、コントロールの追加ができるので、そこで「画面収録」を選ぶと、右上隅から下向きにスワイプしたときに、写真で赤く囲ってあるようなボタンが出現するようになる(iPhoneだと下からスワイプだと思う)。これを押すことで3秒のカウントダウンの後に画面の動きを録画してくれる。録画は写真アプリから見ることが出来る。これは3月末にアップルが公開したサポート情報で確認できる。

https://support.apple.com/ja-jp/HT207935

で、これを利用して、普段は自分の論文の修正や、学生のレポートの添削に使っているGoodNotesというソフト上で、文献を示しながら、強調点やメモを書き込むなどの作業を見せることにした。原典をスキャンして、それをGoodNotesに読み込ませて、その上にApple Pencilで線を引いたりメモを書いて行く感じである。下の動画はその一部を切り出したもの。

https://www.dropbox.com/s/wtvxu54eg0gen5t/ipadmovietest.mov?dl=0

問題はそのままだと音声が録音できないことである。それには実は隠しコマンドがあって、上の録画開始ボタンを長押しすると、録音のオンオフを決めるボタンが現れる。さらに録画後に開くソフトウェアも選べる。ただし経験的には、ここでiPadの内蔵マイクをそのまま使うのは、あまり音が良くないので、出来たらマイクは外付けが良いと思う。僕はソニーのECM-SP10という4芯マイク(つまりマイク端子のないiPadで使えるマイク)を用いている。

文献研究をする授業では、こういう手もあるんじゃないかなと思う。マジで結構使えますのでお試しを。

オンライン授業のこと(11)ミラーサイトの作成

履修登録が進み、学生たちも登録した科目についてはLMSで講義のファイル等が見られるようになったので、僕の科目のファイルを見た学生から、講義ファイルの作り込みに関する感想のコメントと、各回の確認テストに関する質問が届いた。質問は受講生で共有できるように掲示板を用いている。書きやすいようにテストケースの質問をこちらで書いておいたものの、よくコメントや質問を書いてくれたと思う。これで他の人の書きやすくなったのではないかな。もしかしたら、教室で手を挙げて質問するよりはハードルが低いのかもしれない。

掲示板で質問が届いたのは、メインラインの講義ファイルとは別に、質問は掲示板に書いて欲しいと指示していて、さらに余談(?)はLMS上で作成可能なブログに載せるようにしているなど、講義の一直線の様態の他にも出来るだけ複数のラインと相互作用の機会をつくった結果である。これは学習機会の保証だけでなく、ここがどういう場であると伝えることにつながり、それを通じて彼らが感じている不安を払拭する働きを持つと思ったからだ。

大学はカルチャーセンターではないので、講義内容自体も大事であるものの、それ以上に講義が載っている容れ物が何であるかを理解させるようにしなくてはならないと思っている。こういうときだからなおさらだ。言葉にしにくいものではあるけれども、でもそれが感じられれば学生たちも落ち着いていられると思う。もちろん経済的で具体的な補助なども同時に大事だから、うちの大学でも是非それを実現して欲しいと思っている。

ところで、以前すでに僕の講義を履修したという学生から、今期もモグリで受講するつもりだったのでオンラインになってしまって残念ですというメールが届いた。重複履修は認められておらず、登録が出来ないために授業ファイルが見られないのである。なるほど、そんな需要もあるのか。こういうときでないと気づかないかもしれない。そのメールに刺激されたせいではないのだが、LMSが重くなるという事態も問題なので、ミラーサイトを作って講義ファイルを展開することにした。

とはいえ、そのままオープンな形に置いておくわけにもいかないから、コピーして移植するだけでなく、ブログサイトにパスワードをかけて、そのパスワードはLMS上のみで示すという対応をすることにした。面倒が増えるけれどもしょうがない。幸いというか、LMSでの授業ファイルの公開予定に合わせて、ブログサイトでも予約投稿という機能を使って、同期させて見られるように設定した。ブログサイトの統計情報を見ると、22日時点で登録数が180人で40名が利用、23日の履修登録締切時点で登録298人に対して80人が利用している。結構な割合の学生がミラーサイトを使用していることが分かる。このままであれば25%程度はミラーサイトを利用する可能性があると考えられるので、それに応じた対応をする必要があるだろう。

でも、登録者数が298人というのは想定より多いなあ。分布を見ると、2年生と3年生が100人ずつで、1年生と4年生が約50人ずつという感じのようだ。こういう事態のために試験を止めて課題レポートにしたからだろうか。課題レポートを298人分読むとか、あんまり考えたくないが近い未来の現実である。

オンライン授業のこと(10)障がいを持つ学生への配慮

前回も書いたけれども、うちの大学では学部によってオンライン授業をすでに開始しているようで、さらに他の大学でも始まっているので、それらを参考にしつつ、自分の授業をどうするかを考えている。その過程で気づいたのだが、全学的に統一の方策がまだ十分にはとられていない事柄の一つが、障がいを持つ学生への対応かもしれない(あるいは、もしかしたらアナウンスがないだけかもしれないけれども)。

いつもであれば、たとえば聴覚障害の学生のためには、ボランティアのノートテイカーがノートをとるなどして対応していると聞いているが、オンラインとなると、同じ授業にノートテイカーが参加するのと違い、履修登録した本人しか教材を見られないことになる。そこで、果たして、教材をDLしてノートテイカーのところに送る仕組みになっているのだろうか。というか、そもそも受講生にそういうニーズのある学生が来た場合にどう対応したら良いのだろうかと思っていた。

そんなとき、ちょうど熊大のT先生がGoogle Documentの音声入力が優秀という話を教えてくれた。「これだ!」と聞いてすぐに録音ファイルで試してみた。

実はその前にWordで音声入力を試してみたのだが、いや、もう、全然ダメ。まだ使い物にならない。Wordでやる場合には、Mac OSの音声入力エンジンを使うようで(Appleに送って解析して戻すという感じ?)、どう考えてもサンプルが足りてない感じがする。

ところがGoogle Documentはわりといけるのだ。句読点が打てずに文字通りのベタ打ちなのだが、それでもクリアな音源を使うと悪くない、というか思ったよりもずっといい。マイクの付いていないMac miniでどうしたらよいのかが分からず(たぶん内部録音のソフトを使えばいいんだろうけど)、いつも音楽を鳴らしているアンプを介してスピーカーに出力し、ZOOM F1の優秀なマイクで拾うことにしたのだが、それでもわりといけるのだ。もちろん編集は絶対に必要だけれども。

ちなみにMacでGoogle Documentの音声入力をするためには、Chromeをインストールしないとならないようだ。Safari上のGoogle Documentには音声入力のメニューが見当たらない。

ということで、高音質で録音してあった授業ファイルから、ラフな書き起こしを一応準備しておいた。もし受講生に必要があれば(そういうニーズがあるときはいつも事務から連絡がある)、ファイルを設置しておこう。

オンライン授業のこと(9)動画とスライドショー、続き

今日は4年のプレゼミというか、第2回安否確認会議をZOOMで開催。

出席者は19名。皆で飲み物を持って参加するレギュレーション。web面接や用事がある人などはノンアルも可。まだ授業開始まで時間があるけれども、ゼミの回数が足りないので、あらかじめ発表の順番を決めたり、オンラインでのやり方を打ち合わせしたりした。発表のレジュメや資料を共有する方法などは、やはりSlackなどの共有スペースがあると便利。オフラインの連絡もそちらで。オンラインを活かすのにはオフラインが重要だ。あとは始まってからいろいろ考えよう。

で、うちの大学では、今日からオンライン授業用に改訂したシラバスを学生が確認可能となり、同時に履修登録が可能となって、さらに学部によってはオンライン授業を始めたところもあるらしく、アクセスが殺到したLMSは、落ちはしなかったものの過負荷でかなり重くなっていた様子(いや、その後知ったのだけど、実際は落ちたらしい)。となると、LMS上で準備していた授業用の指示を、そのままそこで読ませながら学習させるのは難しいかもしれない。どうしたらいいか。少なくとも全体的にこれまで想定していた以上の軽量化と、ミラーサイトが必要かも。

昨日作った33分のパワポムービーがどうして重いかを考えたら、やはり参考文献をA4サイズでスキャンしたものをそのまま画像で載せているからだろう。画質を落とすと字が潰れて読めなくなってしまうのであまり小さく出来ないし、音質もあまり悪くすると聞きにくい。いろいろ工夫したが、33分でせいぜい119MBまでしか落とせないことが分かった。High Quality版とLow Quality版の両方を置くしかないだろう。

パワポは、A4用紙1枚あたりスライド2枚表示する形式で軽量化したPDFが1.3MB。これは問題ない。

音声の方もサンプリングレートや圧縮形式をいろいろいじって試してみた(とはいえ、実際は仕組みがよく分かっていない)。結局16bitで11Khzに変更したmp3で圧縮レートを32kbpsまで落としたのが8MB、同じくmp3で16kbpsまで落としたのが4MB。最初の録音状態がいいので、前者はストレスなく聴けるけれども、後者は高音部が垂れた感じで音が悪いなあという印象を受ける。が、聴けないことはない。8bitはとても無理だったので、この辺が限界だろう。前者を標準音質版、後者を低音質版として置くことにする。これらはVLC Media Playerでも変換可能。ただしあまり変換エンジンが良くないかもしれないので、無料で使えるオープンソースのAudacityがいいと思う。自分も以前はAudacityを使っていた。VLCよりはやはりAdobe Auditionの方が音が良い(たぶん)。音の圧縮形式については、この辺が参考になる。

さて、LMSのミラーをどうするか。いままではLMSの上に直接指示を書き込んで、外部サイトに置いた動画、PDF、音源にアクセスするようにしていたのだが、全学の学生数を考えたら、LMSの上で何かを読ませたりするのは、時間帯(2限3限4限)によっては無理かもしれない。外部サイトにwordなどで作った授業ファイルを置いて、その上にさらに外部サイトに置いた教材までリンクを張っておくしかないかな。

オンライン授業のこと(8)動画とスライドショー

週末は、メイン・モニターの調子が悪く(おそらくMac miniと相性が悪いのだろう)、新しいモニターを急遽導入すると同時に、配線を入れ替えるついでに机まわりの配置を換えたり、まだ使える古いMacBookProをバッテリーの修理に出すためにバックアップして初期化したり(土曜日の夜に集荷されていった)、1月から溜まっていた新聞をどうにかしてと言われてしょうがないので切り抜きをしたりと、全然休めなかった。この、ずっとモニターの前にいる生活から逃れ、外でのんびり日向ぼっこしようと思っていたのに。

まあしかし、新聞を読みながら片付けていると、コロナ問題について、一月初旬にはそんなに大したことにはならないだろうという解説の入った記事があったりしたものの、それがだんだんとやばい状態になっていく経緯が如実に把握できた。すべて後の祭りだが。問題は、政策である限り後で全てを検証しないとならないはずなのだが、当初から検査数を抑えているせいで、それも十分に出来ないことは確実だろう。再び同じ事態が生じても同じことを繰り返しそうな気がする。水際作戦とか、一体いつの時代の発想だよ。

さて週明け、オンライン授業の準備として、新しい授業ファイルに録音を載せてムービー化してみて驚いた。約30分で500MBになってしまった。さすがにこの大きさはないわ。パワポスライドの枚数はオープニングとクロージングを入れて14枚。1回分の講義の前半だけである。社会学トリビアのようなものを混ぜながら話すと時間が延びてしまい、とはいえ、回が進むと何でそういう話をしたのかが分かる伏線にもなっているので削るわけにも行かず、いつも通りやる難しさを実感する。対面であればたいした時間ではない。しかもこれで講義の半分である。そもそも30分の動画なんて、絶対見なさそうではある。でもここまで話さないと後半に行けないしなあ。

さて、どうするか。ということで、そのままのムービーでは明らかに無理なので、スライドを画像であるjpegで書きだして、それでスライドショーにすることにした。それだったら少しは軽くなるだろう。そうなって欲しい。

まず、パワポのムービーから音声だけ書き出したものがm4aだったので、これをサンプリングレートを下げてmp3ファイルに変換し、軽くした。今回はAdobe Auditionを使った。というのも、スライドショーを作るのに、使用経験のあるAdobe Premiere Proを使おうと思い、であれば音声の編集が必要になった時にAuditionと連携して作業できると思ったから。実際、後になってその必要があった。

Premiereに読み込んだmp3を再生しながら、該当するスライドのjpegを貼りつけて必要な分を画面上で引き延ばし、mp3上に見つけた録音ミスを削って全体を整えた。Premiereは結構直観的に作業できるので非常に助かる。あとは書き出しなのだが、H.264というMP4の標準的な圧縮形式で、どういうメディア(たとえばYouTube)で使うかというプロファイルを選んで書きだした。最初はYouTubeの720pで書き出したものの、まだ300MBという大きさ。再生してみると、引用文献の文字は十分に読める。しかしファイルサイズが大きい。しょうがないので480pで書きだしてみた。引用文献はギリギリ読めるかどうか。これが限界だろう。ファイルは140MBだった。WiFiならまだいいけれども、4Gでは無理。そこで、前回と同じく、スライドをPDFで書き出したものとmp3音声をセットにして置いておくことにした。熊大のT先生が動画の画質を下げた検証結果をfacebookのグループに投稿していたはずだが、見つけ出せなかった。また教えてもらおう。

しかしこれ、動画編集とかしたことなかったら、結構大変だろうと思う。個人的には面白いけれども。しかもAuditonとかPremiereとか入ったAdobe Creative Couldなんてソフトは普通は持っていないはず。うちの大学ではサイトライセンスがあり、わざわざ大学まで車で行ってそれを借りてきたのだが、実はインストールするときになってMac OS Catalinaには対応していないことが判明(泣いた)。しょうがないのでアカデミック版をオンラインで買ったのだった。若手の非常勤の先生とか、無理ゲーに近いだろう。

しかもこれ、90分やるとか、どんだけのデータ量になるのかと思う。もちろん大学のLMSには置かず(置くことは禁止されている)、外部サーバーでしかも有償でダウンロード制限がない(はずの)ところに置くので大丈夫だろうけれども(さらに個人的には二つのクラウドを準備したわ)、何人かがうっかり大学のLMSに置いたら、とんでもないことになるだろうなと思ってしまう。明らかに無理ゲーっぽい。文句たれてもしょうがないけど。

やはりリアルタイム配信が一番手間がかからずいいのではないかと思うが、講義の登録者数次第だろう。今週末には登録者数が分かるはず。というか、講義はリアルタイムは禁止されているのだったかな。