依存症対策事業が終わる

Kokura Castle B&W
Zeiss Ikon w/Carl Zeiss Biogon 28mm 2.8 ZM, 400TMY-2

3年間にわたる、といっても実質的には2年半ほどだが、地域依存症対策推進モデル事業がこの3月で終わる。地域依存症対策推進モデル事業とは厚労省が全国15カ所で進めた事業。都道府県や政令指定都市などが対象として選ばれ、2011年度までの3年間にわたって当該地域で依存症対策事業を行う予算をつけてくれるというもの。他の大きな事業に比べるとほんのわずかな予算でしかないが、これまでそのようなことが行われてこなかったことからすれば、画期的だったのかもしれない。九州のある都市の事業検討委員をやっていた僕もこの事業が終わったことで、3月初旬にあった委員会を最後に、今後は定期的に九州に行く用事がなくなった。2年間あまり一緒に議論した人たちともう会えなくなるのはとても残念だが、しかし遠いために帰りがいつも夜中だったので、その意味ではほんの少しホッとしている。

委員会では、精神保健福祉センターの職員の人たちやセルフヘルプグループの人たち、社会福祉にかかわる行政の人たちと一緒に、依存症対策のさまざまな局面について議論したが、何より感じ入ったのは、福祉行政にかかわる人たちの熱心さだった。ある人は、おそらくそこまでやれと言われているわけではないと思うのだが、アルコールに関するトラブルなどを抱えている人を関係機関につなごうと勤務時間などに関係なくいろいろと努力していた。こういう人がいるから地域行政が回ってるんだろうと思ったのだった。

僕も委員会では何度か、ハームリダクションに関連する施策についての話や、そのような施策との関係で現状をどう評価するかといった話をしたものの、あまりに状況などが違いすぎるために直接的に何かを事業化できたわけではない。そもそも僕自身、ハームリダクションを調べてはいるけれども、それを推進する立場というわけでもないし。ただ、熱心な人たちに刺激されて、こういうのがあってもいいなあという幾つかのアイデアと宿題はもらった気がするので、機会があったらそれを形にしてみようかとも思っている。オランダでもらった材料を使って。

委員会では、全員で一度は食事をしたものの、飲み会はしたことがなかった。機会があったら一度ゆっくり飲みたかったなあ、もちろん断酒会の方もいたのでそれは無理だと分かっていたけれども。それが最大の心残りかもしれない(笑)。