週末は、メイン・モニターの調子が悪く(おそらくMac miniと相性が悪いのだろう)、新しいモニターを急遽導入すると同時に、配線を入れ替えるついでに机まわりの配置を換えたり、まだ使える古いMacBookProをバッテリーの修理に出すためにバックアップして初期化したり(土曜日の夜に集荷されていった)、1月から溜まっていた新聞をどうにかしてと言われてしょうがないので切り抜きをしたりと、全然休めなかった。この、ずっとモニターの前にいる生活から逃れ、外でのんびり日向ぼっこしようと思っていたのに。
まあしかし、新聞を読みながら片付けていると、コロナ問題について、一月初旬にはそんなに大したことにはならないだろうという解説の入った記事があったりしたものの、それがだんだんとやばい状態になっていく経緯が如実に把握できた。すべて後の祭りだが。問題は、政策である限り後で全てを検証しないとならないはずなのだが、当初から検査数を抑えているせいで、それも十分に出来ないことは確実だろう。再び同じ事態が生じても同じことを繰り返しそうな気がする。水際作戦とか、一体いつの時代の発想だよ。
さて週明け、オンライン授業の準備として、新しい授業ファイルに録音を載せてムービー化してみて驚いた。約30分で500MBになってしまった。さすがにこの大きさはないわ。パワポスライドの枚数はオープニングとクロージングを入れて14枚。1回分の講義の前半だけである。社会学トリビアのようなものを混ぜながら話すと時間が延びてしまい、とはいえ、回が進むと何でそういう話をしたのかが分かる伏線にもなっているので削るわけにも行かず、いつも通りやる難しさを実感する。対面であればたいした時間ではない。しかもこれで講義の半分である。そもそも30分の動画なんて、絶対見なさそうではある。でもここまで話さないと後半に行けないしなあ。
さて、どうするか。ということで、そのままのムービーでは明らかに無理なので、スライドを画像であるjpegで書きだして、それでスライドショーにすることにした。それだったら少しは軽くなるだろう。そうなって欲しい。
まず、パワポのムービーから音声だけ書き出したものがm4aだったので、これをサンプリングレートを下げてmp3ファイルに変換し、軽くした。今回はAdobe Auditionを使った。というのも、スライドショーを作るのに、使用経験のあるAdobe Premiere Proを使おうと思い、であれば音声の編集が必要になった時にAuditionと連携して作業できると思ったから。実際、後になってその必要があった。
Premiereに読み込んだmp3を再生しながら、該当するスライドのjpegを貼りつけて必要な分を画面上で引き延ばし、mp3上に見つけた録音ミスを削って全体を整えた。Premiereは結構直観的に作業できるので非常に助かる。あとは書き出しなのだが、H.264というMP4の標準的な圧縮形式で、どういうメディア(たとえばYouTube)で使うかというプロファイルを選んで書きだした。最初はYouTubeの720pで書き出したものの、まだ300MBという大きさ。再生してみると、引用文献の文字は十分に読める。しかしファイルサイズが大きい。しょうがないので480pで書きだしてみた。引用文献はギリギリ読めるかどうか。これが限界だろう。ファイルは140MBだった。WiFiならまだいいけれども、4Gでは無理。そこで、前回と同じく、スライドをPDFで書き出したものとmp3音声をセットにして置いておくことにした。熊大のT先生が動画の画質を下げた検証結果をfacebookのグループに投稿していたはずだが、見つけ出せなかった。また教えてもらおう。
しかしこれ、動画編集とかしたことなかったら、結構大変だろうと思う。個人的には面白いけれども。しかもAuditonとかPremiereとか入ったAdobe Creative Couldなんてソフトは普通は持っていないはず。うちの大学ではサイトライセンスがあり、わざわざ大学まで車で行ってそれを借りてきたのだが、実はインストールするときになってMac OS Catalinaには対応していないことが判明(泣いた)。しょうがないのでアカデミック版をオンラインで買ったのだった。若手の非常勤の先生とか、無理ゲーに近いだろう。
しかもこれ、90分やるとか、どんだけのデータ量になるのかと思う。もちろん大学のLMSには置かず(置くことは禁止されている)、外部サーバーでしかも有償でダウンロード制限がない(はずの)ところに置くので大丈夫だろうけれども(さらに個人的には二つのクラウドを準備したわ)、何人かがうっかり大学のLMSに置いたら、とんでもないことになるだろうなと思ってしまう。明らかに無理ゲーっぽい。文句たれてもしょうがないけど。
やはりリアルタイム配信が一番手間がかからずいいのではないかと思うが、講義の登録者数次第だろう。今週末には登録者数が分かるはず。というか、講義はリアルタイムは禁止されているのだったかな。