オンライン授業のこと(10)障がいを持つ学生への配慮

前回も書いたけれども、うちの大学では学部によってオンライン授業をすでに開始しているようで、さらに他の大学でも始まっているので、それらを参考にしつつ、自分の授業をどうするかを考えている。その過程で気づいたのだが、全学的に統一の方策がまだ十分にはとられていない事柄の一つが、障がいを持つ学生への対応かもしれない(あるいは、もしかしたらアナウンスがないだけかもしれないけれども)。

いつもであれば、たとえば聴覚障害の学生のためには、ボランティアのノートテイカーがノートをとるなどして対応していると聞いているが、オンラインとなると、同じ授業にノートテイカーが参加するのと違い、履修登録した本人しか教材を見られないことになる。そこで、果たして、教材をDLしてノートテイカーのところに送る仕組みになっているのだろうか。というか、そもそも受講生にそういうニーズのある学生が来た場合にどう対応したら良いのだろうかと思っていた。

そんなとき、ちょうど熊大のT先生がGoogle Documentの音声入力が優秀という話を教えてくれた。「これだ!」と聞いてすぐに録音ファイルで試してみた。

実はその前にWordで音声入力を試してみたのだが、いや、もう、全然ダメ。まだ使い物にならない。Wordでやる場合には、Mac OSの音声入力エンジンを使うようで(Appleに送って解析して戻すという感じ?)、どう考えてもサンプルが足りてない感じがする。

ところがGoogle Documentはわりといけるのだ。句読点が打てずに文字通りのベタ打ちなのだが、それでもクリアな音源を使うと悪くない、というか思ったよりもずっといい。マイクの付いていないMac miniでどうしたらよいのかが分からず(たぶん内部録音のソフトを使えばいいんだろうけど)、いつも音楽を鳴らしているアンプを介してスピーカーに出力し、ZOOM F1の優秀なマイクで拾うことにしたのだが、それでもわりといけるのだ。もちろん編集は絶対に必要だけれども。

ちなみにMacでGoogle Documentの音声入力をするためには、Chromeをインストールしないとならないようだ。Safari上のGoogle Documentには音声入力のメニューが見当たらない。

ということで、高音質で録音してあった授業ファイルから、ラフな書き起こしを一応準備しておいた。もし受講生に必要があれば(そういうニーズがあるときはいつも事務から連絡がある)、ファイルを設置しておこう。

オンライン授業のこと(9)動画とスライドショー、続き

今日は4年のプレゼミというか、第2回安否確認会議をZOOMで開催。

出席者は19名。皆で飲み物を持って参加するレギュレーション。web面接や用事がある人などはノンアルも可。まだ授業開始まで時間があるけれども、ゼミの回数が足りないので、あらかじめ発表の順番を決めたり、オンラインでのやり方を打ち合わせしたりした。発表のレジュメや資料を共有する方法などは、やはりSlackなどの共有スペースがあると便利。オフラインの連絡もそちらで。オンラインを活かすのにはオフラインが重要だ。あとは始まってからいろいろ考えよう。

で、うちの大学では、今日からオンライン授業用に改訂したシラバスを学生が確認可能となり、同時に履修登録が可能となって、さらに学部によってはオンライン授業を始めたところもあるらしく、アクセスが殺到したLMSは、落ちはしなかったものの過負荷でかなり重くなっていた様子(いや、その後知ったのだけど、実際は落ちたらしい)。となると、LMS上で準備していた授業用の指示を、そのままそこで読ませながら学習させるのは難しいかもしれない。どうしたらいいか。少なくとも全体的にこれまで想定していた以上の軽量化と、ミラーサイトが必要かも。

昨日作った33分のパワポムービーがどうして重いかを考えたら、やはり参考文献をA4サイズでスキャンしたものをそのまま画像で載せているからだろう。画質を落とすと字が潰れて読めなくなってしまうのであまり小さく出来ないし、音質もあまり悪くすると聞きにくい。いろいろ工夫したが、33分でせいぜい119MBまでしか落とせないことが分かった。High Quality版とLow Quality版の両方を置くしかないだろう。

パワポは、A4用紙1枚あたりスライド2枚表示する形式で軽量化したPDFが1.3MB。これは問題ない。

音声の方もサンプリングレートや圧縮形式をいろいろいじって試してみた(とはいえ、実際は仕組みがよく分かっていない)。結局16bitで11Khzに変更したmp3で圧縮レートを32kbpsまで落としたのが8MB、同じくmp3で16kbpsまで落としたのが4MB。最初の録音状態がいいので、前者はストレスなく聴けるけれども、後者は高音部が垂れた感じで音が悪いなあという印象を受ける。が、聴けないことはない。8bitはとても無理だったので、この辺が限界だろう。前者を標準音質版、後者を低音質版として置くことにする。これらはVLC Media Playerでも変換可能。ただしあまり変換エンジンが良くないかもしれないので、無料で使えるオープンソースのAudacityがいいと思う。自分も以前はAudacityを使っていた。VLCよりはやはりAdobe Auditionの方が音が良い(たぶん)。音の圧縮形式については、この辺が参考になる。

さて、LMSのミラーをどうするか。いままではLMSの上に直接指示を書き込んで、外部サイトに置いた動画、PDF、音源にアクセスするようにしていたのだが、全学の学生数を考えたら、LMSの上で何かを読ませたりするのは、時間帯(2限3限4限)によっては無理かもしれない。外部サイトにwordなどで作った授業ファイルを置いて、その上にさらに外部サイトに置いた教材までリンクを張っておくしかないかな。