ようやく補講1回分を含めた4回分の授業ファイルの作成が終わった。LMSにも、ミラーサイトにも公開予約をして、さらに確認テストも設定して、これで助走というか、講義の中心的なテーマに関連する先行研究のレビューについての1セットが済んで、やっと本論に入れることになる。ここからは資料を見せたり聞かせたりしながら講義することが出来るので、素直に嬉しい。
とはいえ、4回分のファイルを作成する過程ではいろいろトラブルもあり、かなり消耗したのは確かだ。リアルタイム講義もひと苦労だろうけれども、やはりオンデマンドの3倍の手間はかなり大変。映像ソフトの勉強も必要だったし。うちの学部も明日から(すでに今日から)ようやく授業が開始され、その意味では3回分のストックしかないというのは少し心許ないが仕方がない。しかし、いろいろ困難を経験したおかげで、さまざまな方法を試すことが出来て勉強にはなった。
その一つが、デジタル一眼カメラ(いわゆるデジイチ)を使って映像を撮ること。昨年度に研究上の都合でデジイチで映像を撮るための準備をしていたおかげで機材はあって、オンライン授業最初のファイルの冒頭も、昨年度中古を格安で手に入れたLumix G8にやはり中古を底値で手に入れたOlympus M.Zuiko 12-40mm F2.8をつけて1分だけ撮ったのを使った。顔見せ動画である。
G8はGH5などの動画向きモデルほどの機能はないけれども、大抵のデジイチだと30分しか録れない動画撮影に限界がなく、マイク端子もある上にHDMI出力もあり、高機能なのに型落ちで格安だったので導入。M.Zuiko 12-40mm 2.8は新しい研究が室内での撮影が中心になる予定なので、2.8という明るさを求めて導入した。こちらも程度の良い中古が安くなる瞬間を狙ったものだ。G8用のリモコン(廃盤)も使う予定で買っておいたのでこれも役に立った。自分に向けてレリーズしてデジイチの自撮り動画としたのである。
さらに、3月末にオンライン授業となると聞いて、すぐにIO DATAのGV-HUVCを注文した。ところがすでにテレワークの需要が高くて品切れ状態が続き、手に入ったのは4月後半だったが、何とかゼミ開始には間に合った。G8のHDMI出力からGV-HUVCにつなぎ、それを変換したUSBでmac miniにつないで使用した。先日はMacBook 12inchでも使用できた。マシンの処理能力に依存しない優秀なアダプタである。
以前書いたように、アクションカムをWebカムにするのでも、もちろんいいのだけれども、やはりズームを使えるのはかなり助かる。ZOOMでも他のソフトの撮影でも、映像の幅が拡がるのである。しかもオートフォーカスで、こちらが動いても勝手にピントを合わせてくれるのが良い。背景のボケ具合も写真ライクで素晴らしい。会議などはアクションカムで十分だけれども、授業となるとやはり綺麗な画像で届けたいと思っていたのだ。ようやく何とか納得できる画質になった感じである。GoProも悪くないけど(GoProは発色が良い)、パンフォーカスでボケないし、Webカムに出来ないからね。ちなみに音声は音質を考えてカメラを通さずに、オーディオ・インターフェース経由のダイナミック・マイクである。
あとはまあ、授業の中身のみ頑張ればいいわけだ。