レンズ修理

A cat taken by the owner with Summar 5cm F2.0
Canon VL2 w/Leitz Summar 5cm 2.0, 400TMY-2

ずいぶん久しぶりのエントリー。まるで季刊のよう(笑)。最近はFacebookを使うことが多いので、どうしてもエントリーが滞りがちになる。決して止めたわけではないのだけれども、現像が追いついていないせいもある。読んでいただいている方(がいるかどうか、よく分からないけれども)、すみません。

先日、学会の仕事で東京日帰り出張があった。不景気のせいか、あるいは関西にいるために東京でも福岡でもなんとか日帰りできるせいか、最近は日帰り出張が多いのだが、家に帰り着くのが夜中の12時になるので宿泊代くらい出して欲しい…って、それはともかく。その日は会議より1時間ほど早く東京に到着したので、北新宿にある「山崎光学写真レンズ研究所」に寄ってきた。一部では有名な「山崎磨き」のレンズ修理工房である。

で、何をしに行ったのかというか、レンズを研磨してもらいに行ったのだ。ずいぶん前に安く手に入れた、拭き傷が多く状態の悪いレンズがあり、というか、手元に3本あるライカのレンズの中で、状態が非常に良かったのはズマロン(Summaron)35mm 3.5だけで、ズミタール(Summitar)5cm 2.0は格安だったせいもあって鏡胴内の反射防止塗装が剥がれたので(笑)、熊本在住時代に「ひさなが光機」さんに修理していただいた(それ以外にも「ひさなが光機」さんにはずいぶんお世話になった)。状態の悪いもう1本のライカ・レンズはズマール(Summar)5cm 2.0というもので、1930年代に作られたレンズ。古いせいもあり、また使用しているガラスが柔らかいものらしく、拭き傷で前玉の表面が真っ白だった。そこで撮影するときには露出を+0.5〜1くらい補正して撮ってみるのだが、できあがった写真を見てみると、ハイライト部分で光がにじみすぎて、あえて良く言えばソフトフォーカスのような、しかし実質的には使えないレンズだった。もう少しにじみが少なければ面白かったのだが、露出や晴れ切りを工夫してもこればかりは回復しない。上の写真は、ずいぶん前にズマールを使って撮ったもの。他にも、展示の機会に大きく焼いてみたいものもあったし、焼き方によっては面白くならないこともなかったのだが、さすがに躊躇してズマールの画はテストくらいしか焼かなかった。

中古で売れるようなものでもないので、以来ずっと保管したままだったのだが、今回はついでもあり、思い切ってレンズ磨きで有名な「山崎光学写真レンズ研究所」にうかがって研磨をお願いしてきたのである。山崎さんはもう結構なご高齢だと思うのだが、ズマールをお見せすると、これまで磨いたズマールでの作例を見せてくださり、いろいろとお話をしてくださった。キャノンの古いレンジファインダーを使っている話をすると「私もCanon Pというのをもっていますよ、いいですよ」とおっしゃっていた。中判も使うという話をしたところ、ブロニカのS2やEC用のニッコールを磨きに出される人がいるということも教えてくださった(私も中判ニッコールのためにブロニカを使っている(た))。もう少し他のレンズの話も聞きたかったが、あまり話し込むと仕事のお邪魔だと思い、ある程度で切り上げてきた。短いながらも、とても楽しい時間を過ごさせていただいた。ズマールが仕上がって(4週間ほどかかると言われた)もしいい画が撮れたら、焼いて送って欲しいとおっしゃっていたので、手元に戻ってきたらしばらく撮ってみようと思っている。

楽しみだ。