
旧市街、光華街。昆明篇、(多分)終了。
司馬遼太郎の『街道をゆく』に「中国・蜀と雲南のみち」という一冊があり、昆明やイ族のことが書かれている(ちなみに蜀とは四川のこと)。参考になるとは思わなかったけれども、これも縁と思って行きしなに読んだところ、何故か関川夏央を読みたくなり、帰国後に買って読んだ。すると今度は夏目漱石を読みたくなって、青空文庫で『永日小品』を読んだ。『永日小品』最後の一篇「クレイグ先生」を読んでいたら、急に小島信夫の「返信」が読みたくなって本棚を探したのだが、どうも見つからない。今回のリレーはここで終わりだと思うのだけれども、きちんと終わらないと、どうにも落ち着かない。…と思い、翌日オフィスで探したら見つかった。無事終了。
イ族のエリアの女性。彼女はこののち、他の民族衣装を着た女性たちと一緒に踊りを披露した。それはイ族の踊りというより、いろんな少数民族の踊りをアレンジして合体させたようなもの。そしてそれは「雲南映像」のような大がかりでもなく、洗練されたものでもなく、もっともっと素朴なものだった。ただしその素朴さは「民族村」表象の素朴さ、独特さを示しているとも思われた。