フラットニング

slow waves
Zeiss Ikon w/Carl Zeiss Biogon 28mm 2.8 ZM, 400TMY-2

以前は全紙のバライタを焼いても木製パネルに水張り(水に濡れた状態の印画紙をパネルに張って乾燥させることで平らにする工程)をしていたので、乾燥して丸まった印画紙のフラットニング(平らにする工程)に気を遣わなかったのだけれども、今回はバライタの四切を何枚かマットパネルで展示することにしたので、フラットニングに苦労している。カメラマンのHさんのアドヴァイスもあり、結局はズボンプレッサーを導入したのだが、まだ作業の途中。この間、生乾きでスケッチブックに挟んだら表面のゼラチンに紙の繊維が付着してしまったのでもう一度水洗したり、水洗後にガラスの上においてスポンジで余分な水分をぬぐって乾燥時の丸まりをおさえたりと、いろいろ試行錯誤した。今回あえてこういう面倒くさいことをしているのは、ここしばらく「展示性(exhibitionality)」に関する論文を読んだり、それについて考えていたので、展示に向かういくつかの工程を踏んでいる自分を観察するためでもある。

22時を過ぎたら

hole for sky
PENTAX 645N w/SMC PENTAX 645 FA 45mm 2.8, PORTA 160

電車で乗り合わせた同僚と研究室まで歩きながら話をしていたら、夜中まで(というか朝方まで)論文を書いたりできる歳ではなくなったよね、というところで一致した(笑)。実際、今回の身体トラブルは、昼間は子どもの宿題をみてやったりして、夜は彼を寝かしつけてから自分の仕事を再開するために、結局自分だけ朝方まで読んだり書いたりしていることに原因があったようだ。ということで、もうこれからは22時を過ぎたらスイッチは切ることに決めた。つまり授業期間中に研究できるのは、授業のない日だけということになりそうだ。いいんだか、悪いんだか。

書きながら考える

him at the bay
PENTAX 645N w/SMC PENTAX 645 FA 75mm 2.8, PORTA 160

本来であれば9月初旬に終えているはずの原稿を、体調がかんばしくないために、いまだ少しずつ書いている。論文を書いているときにはいつも思うのだが、書かずに考えられる人って一体どういう風に考えているのだろうか。自分はいまだ書かないと考えられないが、いつか手ぶらで考えられるようになるのだろうか。そろばんを習っていると、やがて頭の中でそろばんをはじくことができるようになるというし。とても不思議だ。

組み合わせ

an escalator
Zeiss Ikon w/Carl Zeiss Planar 50mm 2.0, 400TMY-2

久しぶりに暗室でプリントをした。昔使ったことがあるものの普段は使ってこなかった印画紙と、これまで使ったことのない印画紙の両方を、これまで使ったことのないプリント用現像液で試してみた。同じ会社の印画紙で、同じマルチグレードなのに、階調の出方に違いがあって面白かった。一方は焼き方に多少工夫が必要だが、そっちの方がタッチは気に入っている。これまで印画紙を細かく比較することもなかったし、それを意識して使うこともなかったので、しばらくはこういう感じでいろいろ試してみようかとも。次は現像液を替えてみるとか。どんどん印画紙がなくなる時代だけれども、比較的残りそうなもののなかで、ひとつ基準を作っておくのがいいかもしれないと思っている。

現像

leaves
Zeiss Ikon w/Carl Zeiss Planar 50mm 2.0, 400TMY-2

久しぶりにモノクロフィルムの現像をした。定着から予備水洗に移るときに、タンクからリールを取り出して画像が抜けているかどうか確認する瞬間が楽しい。自家現像はこのときのためにしている気さえする。最近はわりと好みのトーンが得られるようになってきた。思い込みかもしれないけれども、思い込みはとても大事。そしてまたしばらくして反省するのだ。

『社会学の技法』

waterdrop
PENTAX 645N w/SMC PENTAX-A 645 MACRO 120mm 4.0, PORTRA 160

訳者の先生から『社会学の技法』をいただいた。原著は持っているものの、ほとんど積ん読状態であったので、とても嬉しい。まだ途中だけれども、できたら試験期間中に読み終えたい。そういえば、これと対をなしているWriting for Social Scientistsという本は、講談社学術文庫の翻訳(『論文の技法』)が絶版になってしまっていたのだが、別の訳者で翻訳が新しくでているようだ。実はベッカーは、写真と社会学がほぼ同じ頃に生まれた社会探究の二つの方法だということを論じたりもしている。

学会と学祭

Gardens
PENTAX 645N w/SMC PENTAX 645 FA 45mm 2.8, PORTA 160

学会と学祭がばっちり重なっていることに気づいた。今年度は授業準備などで忙しくて学祭展くらいにしか出せないだろうからと、出品のプランをいろいろ考えていたというのに。設営を手伝えないのに出品するのも申し訳ないし。アルバムだけだったら出しても怒られないだろうか。

切替スイッチ

a scarecrow
Nikon F3 w/Ai Nikkor 50mm 1.4S, LOMOGRAPHY REDSCALE 100

授業期間が終わって試験期間に入るので、授業準備に使っていた時間を、論文を執筆する時間にあてようと目論んでいたのだけれども、思うように切替スイッチが入らない。油ぎれか。あるいは、しばらくは現像やプリントで気分転換しなさいという天の配慮か。しかしそうしたところでスイッチが入る保証はないのだが。

晴れた週末は海で

sunny day
PENTAX 645N w/SMC PENTAX-A 645 MACRO 120mm 4.0, PORTRA 160

暑いときには海に行く。泳ぐわけでもなく、釣りをするわけでもなく、日影があるわけでもないのだが、ただ海の近くをぶらついて過ごす。歩く速度は普段の三分の一ほど。空が青かったり海がくすんでいたり、雲が流れていったり、ただそれだけを見ている。とても幸せな時間。好きなカメラが手の中にあれば。

山崎磨きズマール

山崎磨き#1
Zeiss Ikon w/Leitz Summar 5cm 2.0, Centuria 200
山崎磨き#2
Zeiss Ikon w/Leitz Summar 5cm 2.0, Portra 400NC

今年の3月のことだが、古いライカのレンズを新宿区にある山崎光学写真レンズ研究所に修理に出したところ、予定よりもかなり早く、4月頭には戻ってきた。このレンズはそれによって、いわゆる「山崎磨き」のズマールと変貌したわけだが、いま手元にその試し撮りをしたネガがある。レンズの周辺まで使いたかったので、フィルムで行った試し撮りだ。結果を見ると、コーティングを施してくださったせいもあり、わりと普通のレンズ(笑)となって戻ってきた。コントラストは最近のレンズにとてもかなわないが、しかし階調が非常に良く出ているのが特徴といえるだろう。これはモノクロで使用した方が良さそうである。結構気に入ったので、またボチボチ使っていこうと思っている。