ブラックパンサー

たまたまロンドンの黒人写真家や英国ブラックパンサー運動の話を小さな原稿に書いた後に、京都国際写真祭でステファン・シェイムズの写真を見た。シェイムズは米国ブラックパンサー党の写真を撮っていた写真家である。昨年テイトモダンでSoul of a Nationという黒人の権利運動とアートの展示を見たこともあり、彼の写真は知っていたのだけれども、実は今回初めて彼が白人であったことを知った。ボビー・シールの昔からの友人だったことで写真を撮ることになったらしい。来日していたというから、会ってみたかった。

Leica CL w/VoigtLander COLOR SKOPAR 35mm 2.5, AGFA VistaPlus 200

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思ってたよりもずっと

RICOH GR1s w/GR Lense 28mm 2.8, 100TMX
RICOH GR1s w/GR Lense 28mm 2.8, 100TMX

ゼミの学生たちが、思ってたよりもずっと、真剣に自分のレポートのことを考えてくれていたことが、今日の個人相談企画で分かって、とっても嬉しい。個人相談、というより相談を希望する6人ほどが研究室に集まってお茶会に近い感じだったのだけど、それは院ゼミでも同じなので全然OKで、それより何よりレポートもしくは論文を書こうと思って本を読んでいるのに感想しか浮かばない苦労とか、やる気はあっていろいろ考えているんだけどやり方がよく分からない苦労とか、もちろんそのままではいけないのだけれども、どの話もきちんと気持ちが入っていてとても嬉しかったです。もちろん知っていることはきちんと教えます。お互い頑張りましょう。

わかりにくい写真

RICOH GR1s w/GR Lense 28mm 2.8, 100TMX
RICOH GR1s w/GR Lense 28mm 2.8, 100TMX

写真展を見てくれた同僚が「普通の写真なので何が良いのか分からなかった」という感想をくれた。率直なその意見に驚いたが(笑)、なるほどとも思う。最近、コンポラ写真を題材にした論文を書いたのだが、そこに至る過程で数年間コンポラを見続けたせいがあるかもしれない。コンポラ写真とは1960年代後半に一世を風靡した日本写真の一群のことである。代表的な作家に下津孝之や新倉孝雄、牛腸茂雄などがあげられるだろう。件の論文はコンポラ写真をめぐるディスコースの分析であったのだが、それらを見ていくと、コンポラ写真については「わかりにくい写真」という語り方もあったということがわかる。とはいえ、展示した写真について、自分自身としてはわかりにくいとは思えないところが、また面白い。

昆明にて(7)

Nikon D800E w/AF-S Nikkor 50mm 1.8G
Nikon D800E w/AF-S Nikkor 50mm 1.8G

出入り口付近の頭上に大量に掲げられたこれらの旗は、おそらくタルチョだと思うのだけれども、もしそうならこういう使い方をして問題ないのかどうか、その辺が「民族村」の興味深さの一つである。あるいはこれが現代中国流なのかもしれないし、より一般的な意味で現代的といえるのかもしれない。タルチョとはチベット族の祈祷の旗のこと。経文が書かれている場合には、風ではためくと経文を読んだことになるという。