六甲山

PENTAX 645N w/SMC PENTAX 645 FA 75mm 2.8, PORTRA 400

写真展をやって、セミ判(645フォーマット)を全紙に焼くとどういう感じになるのかが多少つかめたせいか、このところ645フォーマットのカメラ(当然ながらフィルム・カメラ)を持ち出すことが多い。重いけど、歩留まりは悪くないし、何より楽しい。先日は出不精の子どもをせき立てて、六甲山牧場まで一緒に行った。思いの外、楽しんでいた。

1周年

Mitsui Outlet Kobe
Zeiss Ikon w/Carl Zeiss Biogon 28mm 2.8 ZM, 400TMY-2

熊本から関西に移ってちょうど1年になる。といっても、残念ながら感慨にふける時間などなく、年度末なので各種研究経費の決算書類の作成などに追われている。職場が換わると書類も作法も換わるので、それに慣れるのが一苦労。以前の職場であれば、他のことを考えながら作業できていたことを、いちいち意識しないとできないのがちょっと大変。

加えて、来月半ばに開催する写真展の準備にも追われている。4月16日から20日まで、大学図書館のエントランスホールで「雲南の現在」という写真展を行うことになった。メインの写真は全紙(カラー)で18枚なのだが、それに雲南調査の説明を書き足したり、説明のための六切り用の写真を選んだりと、細かい作業が結構ある。今日は施設課の方に展示の土台にするパネルを見せてもらった。あまりに愛想がないパネルなので(笑)、暗幕か何かで覆わないといけないかもしれない。となると3時間で設営可能かどうか、ちょっと不安。それに全紙のマットパネルがまだ全部は届いていない。これも間に合うかどうか不安だなあ(笑)。

依存症対策事業が終わる

Kokura Castle B&W
Zeiss Ikon w/Carl Zeiss Biogon 28mm 2.8 ZM, 400TMY-2

3年間にわたる、といっても実質的には2年半ほどだが、地域依存症対策推進モデル事業がこの3月で終わる。地域依存症対策推進モデル事業とは厚労省が全国15カ所で進めた事業。都道府県や政令指定都市などが対象として選ばれ、2011年度までの3年間にわたって当該地域で依存症対策事業を行う予算をつけてくれるというもの。他の大きな事業に比べるとほんのわずかな予算でしかないが、これまでそのようなことが行われてこなかったことからすれば、画期的だったのかもしれない。九州のある都市の事業検討委員をやっていた僕もこの事業が終わったことで、3月初旬にあった委員会を最後に、今後は定期的に九州に行く用事がなくなった。2年間あまり一緒に議論した人たちともう会えなくなるのはとても残念だが、しかし遠いために帰りがいつも夜中だったので、その意味ではほんの少しホッとしている。

委員会では、精神保健福祉センターの職員の人たちやセルフヘルプグループの人たち、社会福祉にかかわる行政の人たちと一緒に、依存症対策のさまざまな局面について議論したが、何より感じ入ったのは、福祉行政にかかわる人たちの熱心さだった。ある人は、おそらくそこまでやれと言われているわけではないと思うのだが、アルコールに関するトラブルなどを抱えている人を関係機関につなごうと勤務時間などに関係なくいろいろと努力していた。こういう人がいるから地域行政が回ってるんだろうと思ったのだった。

僕も委員会では何度か、ハームリダクションに関連する施策についての話や、そのような施策との関係で現状をどう評価するかといった話をしたものの、あまりに状況などが違いすぎるために直接的に何かを事業化できたわけではない。そもそも僕自身、ハームリダクションを調べてはいるけれども、それを推進する立場というわけでもないし。ただ、熱心な人たちに刺激されて、こういうのがあってもいいなあという幾つかのアイデアと宿題はもらった気がするので、機会があったらそれを形にしてみようかとも思っている。オランダでもらった材料を使って。

委員会では、全員で一度は食事をしたものの、飲み会はしたことがなかった。機会があったら一度ゆっくり飲みたかったなあ、もちろん断酒会の方もいたのでそれは無理だと分かっていたけれども。それが最大の心残りかもしれない(笑)。

レンズ修理

A cat taken by the owner with Summar 5cm F2.0
Canon VL2 w/Leitz Summar 5cm 2.0, 400TMY-2

ずいぶん久しぶりのエントリー。まるで季刊のよう(笑)。最近はFacebookを使うことが多いので、どうしてもエントリーが滞りがちになる。決して止めたわけではないのだけれども、現像が追いついていないせいもある。読んでいただいている方(がいるかどうか、よく分からないけれども)、すみません。

先日、学会の仕事で東京日帰り出張があった。不景気のせいか、あるいは関西にいるために東京でも福岡でもなんとか日帰りできるせいか、最近は日帰り出張が多いのだが、家に帰り着くのが夜中の12時になるので宿泊代くらい出して欲しい…って、それはともかく。その日は会議より1時間ほど早く東京に到着したので、北新宿にある「山崎光学写真レンズ研究所」に寄ってきた。一部では有名な「山崎磨き」のレンズ修理工房である。

で、何をしに行ったのかというか、レンズを研磨してもらいに行ったのだ。ずいぶん前に安く手に入れた、拭き傷が多く状態の悪いレンズがあり、というか、手元に3本あるライカのレンズの中で、状態が非常に良かったのはズマロン(Summaron)35mm 3.5だけで、ズミタール(Summitar)5cm 2.0は格安だったせいもあって鏡胴内の反射防止塗装が剥がれたので(笑)、熊本在住時代に「ひさなが光機」さんに修理していただいた(それ以外にも「ひさなが光機」さんにはずいぶんお世話になった)。状態の悪いもう1本のライカ・レンズはズマール(Summar)5cm 2.0というもので、1930年代に作られたレンズ。古いせいもあり、また使用しているガラスが柔らかいものらしく、拭き傷で前玉の表面が真っ白だった。そこで撮影するときには露出を+0.5〜1くらい補正して撮ってみるのだが、できあがった写真を見てみると、ハイライト部分で光がにじみすぎて、あえて良く言えばソフトフォーカスのような、しかし実質的には使えないレンズだった。もう少しにじみが少なければ面白かったのだが、露出や晴れ切りを工夫してもこればかりは回復しない。上の写真は、ずいぶん前にズマールを使って撮ったもの。他にも、展示の機会に大きく焼いてみたいものもあったし、焼き方によっては面白くならないこともなかったのだが、さすがに躊躇してズマールの画はテストくらいしか焼かなかった。

中古で売れるようなものでもないので、以来ずっと保管したままだったのだが、今回はついでもあり、思い切ってレンズ磨きで有名な「山崎光学写真レンズ研究所」にうかがって研磨をお願いしてきたのである。山崎さんはもう結構なご高齢だと思うのだが、ズマールをお見せすると、これまで磨いたズマールでの作例を見せてくださり、いろいろとお話をしてくださった。キャノンの古いレンジファインダーを使っている話をすると「私もCanon Pというのをもっていますよ、いいですよ」とおっしゃっていた。中判も使うという話をしたところ、ブロニカのS2やEC用のニッコールを磨きに出される人がいるということも教えてくださった(私も中判ニッコールのためにブロニカを使っている(た))。もう少し他のレンズの話も聞きたかったが、あまり話し込むと仕事のお邪魔だと思い、ある程度で切り上げてきた。短いながらも、とても楽しい時間を過ごさせていただいた。ズマールが仕上がって(4週間ほどかかると言われた)もしいい画が撮れたら、焼いて送って欲しいとおっしゃっていたので、手元に戻ってきたらしばらく撮ってみようと思っている。

楽しみだ。

まだもう少し

Bench
Panasonic LX3 w/vario-summicron 5.1-12.8mm 2.0-2.8

日付をみたら8月以来のエントリーである。面目ない。この間、学会発表や原稿締切が立て込んでいて、手が回らなかったのは本当である。とはいうものの、写真の方はそれなりに活動していて、新人展、写真部のOB会との合同展、学祭展と、展示の機会は三度もあった。面白かったのはOB会との合同展。前任校の写真部はOBとの交流というのがほとんどない様子だったけれども、こっちは違う。卒業すると自動的にOB会に入ることになっている。その展示会は西宮北口の市民ギャラリーで開かれたのだけれども、部長に言われて3枚も出した(というか、出させられた)。3枚も出していいのかと思ったけれども、どうも枚数が足りなかったらしい(笑)。部員たちはその後に控えている学祭展に力を入れているから合同展にまで手が回っていないのである。一方、OBの方々は年一回の展示なのか、力の入れ方が違う。仕上げの違いからそれが分かるのである。展示期間中、OBの方々はほとんど毎日のように顔を出されてるようで、私が見に行った際には、会う方会う方に「なんで教員なのに部員なの?」と聞かれた。とくに理由なんかないのでそんなこと聞かれても困るのだが(笑)。OBにはプロの方もいらっしゃって、フィルムを止めてデジタルにしなさいとさかんに説得された。70代の方がデジタルを愛用していて40代がフィルムを使っている奇妙な状態(笑)。すぐにその気になる私だけれども、まだもう少しだけフィルムでやってみるつもりだ。まあ、デジタルも使いますけどね、便利だし楽だから。

写真週間

Light & Shadow
Panasonic LX3 w/vario-summicron 5.1-12.8mm 2.0-2.8

先日のこと。ようやく国際美術館で開かれている森山大道展に行ってきた。そう感じるだろうなあと予想してはいたけれども、やはり、もっと早くに行くべきだったと思ったのだった。初期のプリントなどが見られて非常に面白かったし、デジタルも悪くなかった。会場入り口横にはGR1vやGR21などと一緒にGR digitalが展示してあって、デジタルの半分はそれで撮ったと書かれていたけれども、残りの何枚かはたぶんGXだと思う。『文藝』に載っていたアラーキーを写したものは確かGXで撮っていたと思うのだが、それも1枚展示されていた。でもあの記事の最後で、森山さんはアラーキーにGXをあげちゃったんだっけ。

写真展に行った数日後、写真部の飲み会に初参加。まるで個人的写真週間のよう。場所はビルの屋上のビアホール。環境も面白く、飲み会自体も非常に楽しかった。久しぶりにカメラネタ、フィルムネタで盛り上がってしまった。しかしそういう話になると、いい歳して急にハイになる自分をなんとかしないとなあ(笑)。

太陽の塔、ふたたび

The Tower of the Sun
Panasonic GF-1 w/Lumix-G 20mm 1.7

先日のこと、太陽の塔のライトアップというか、そういう感じのイベントがあったので行ってきた。というか、連れて行かされた。また太陽の塔??などと思いつつ行ったのだが、思いのほか綺麗で、思わずカメラを振り回してしまった。コンセプトはよく分からないけど、もしかして異世界?でもこれ、音楽があったらレイヴだよ(笑)。

Banpaku Park
Panasonic GF-1 w/Lumix-G 20mm 1.7

ライトアップされた太陽の塔(の裏側)は、結構迫力があってなかなか良かった。最終日だったせいか、太陽の塔を望む正面には三脚がズラッと並んでいた。

The Tower of the Sun 2
Panasonic GF-1 w/Lumix-G 20mm 1.7

雲南 その9

a girl in the village
Panasonic GF-1 w/Lumix-G 14mm 2.5

少数民族の村を回っていて気づくのは、子供たちがとても可愛いこと。自分に子供がいるせいもあるのかもしれないが、ついつい目がいってしまう。そしてついついカメラを向けてしまう。写真家の渡部さとるさんが「アジアの島に行くと子供が好きになる。だからついつい子どもの写真が多くなるのかもしれない」と書いているが、わかるような気がする。(雲南篇終わり)

Kids in the village
Bronica RF645 w/RF45mm 4.0, Portra 400

雲南 その8

Tabacco Crops in a village
Bronica RF645 w/RF45mm 4.0, Portra 400

ガサから遠く離れた、山間にあるイ族の村。周辺にはタバコの畑が広がっている。タバコを刈り入れると、それらをまとめて棒に吊し、村のあちこちにある施設で燻す。刈り入れや吊す仕事、燻す作業は共同や交代で行うことが多い。この村は竹が多く、それが燻すための燃料になる(ただし燃料にするのは半端な竹。綺麗な部分は割り箸に加工する)。燻すときには火を絶やさないようにしなくてはならない。燻した葉はタバコ会社に売るという。作業をしている男性に勧めると煙草を吸うけれども、女性たちに勧めても誰一人煙草を吸う人はいない。